西塔まで歩く

吉祥

2007年05月04日 17:03



前回は東塔をお参りしたので今回は直接東塔~西塔まで歩きました。但し根本中堂だけは入りましたが、東塔~西塔まで一キロ前後でしょうか西塔付近にも駐車場があって、車で行かれる方もおられるようですが東塔に車留めてゆっくりと歩くのもいいと思いました。

比叡随一の泉弁慶水とありましたが、鍵がかかっていて水を汲むことは出来なかったです。武蔵坊弁慶はこの近くにある山王院参篭の途中ここで水を汲んだところからこの名がついたとか。





法華鎮護山王院堂
智証大師円珍の住坊、千手観世音菩薩が本尊であるため千手堂とも言います。











この坂を下ると浄土院で、伝教大師最澄の御廟所です。
比叡山には三つの苦しい修行があります、これを三大地獄といって、ここ浄土院の掃除地獄,横川四季講堂の看経地獄、無動寺の回峰地獄です、またここでは12年籠山行をおこなう侍真がおり、最澄の真影に仕え御膳を供え、下がりをいただき五体投地の礼拝をし院内をつねに掃除して清浄を保つその他の時間は仏教全体の勉強をするそして12間はなにがあっても山を降りることは許されません。







浄土院前庭から写す。
なかに入ってみてすぐわかることですが、話には聞いていたが枯れ葉一枚もあってはならぬ、草一本もあってはならぬ徹底して掃除に明け暮れる。この広い境内回りには多くの木々がある中でこの日確かに葉っぱは落ちていませんでした。ここは比叡山の聖域で静かにお参りしてくださいとのことです。本堂には入れません。







椿堂千手観音をまつっています。聖徳太子が比叡山をお参りした時杖にしていた椿の枝をさしておいたところ、そこから根づいてあたり一面広がつたとされています。












向かって左が常行堂、本尊は阿弥陀如来で常行三昧の道場。右側が法華堂、本尊は普賢菩薩で常座三昧の修行道場であります。この二つのお堂は真ん中で渡り廊下でつながっており、又の名をにない堂とも言います。力持ちの弁慶が渡り廊下を天秤棒にして担ぎあげた伝説からこの名がついたらしいです。









釈迦堂正しくは転法輪堂といいます、信長の焼き討ちにより消滅したため豊臣秀吉が三井寺にあった弥勒堂を強制的にこちらに移築したもので、よって比叡山では最古の建築物であります。本尊は釈迦如来立像です。


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