盃状穴のこと

吉祥

2012年10月08日 10:18



土曜日に栗東の歴博主催の「大津宮周辺の古代寺院跡を歩く」に参加してきました。その時の模様はとりあえず後回しにして、崇福寺跡から帰路滋賀里駅までの途中で気になる話しを耳にしました。

帰りの乗車駅である滋賀里駅近くに近づいた時、弁天さんを祀っている小さな社の前にきました。そして道路脇にある手水鉢に男性と2、3人の女性が手水鉢を覘いていました。
私は少し後ろを歩いていたのですが気になって足を止めました。何やら男性が話しかけているのを耳を傾けて聞いているとこうだ。

「ハイジョウケツと言って、江戸時代に流行って全国各地で見られるものです。」
「あっこれ!!、前探してはったんやか」と女性の声が。
「デバジンジャが有名で鳥居前の道路にあるよ」

とまあこんな感じで会話がすすんでいたのだが、知らない人ばかりなのでただ人の話しに聞き耳をたてるだけでした。もう少し詳しく聞きたかったのですが、そのグループは歩きだしたので私も後ろをついて駅をめざしました。

「ハイジョウケツ」????。
歩きながらですが頭の中はハイジョウケツです。

ものの数分で駅に着き時間待ちがあったので、思いきって男性に問いました。
「ハイジョウケツってどんな字を書くのですか」。

温厚な若いその男性によると、盃に状況の状、そして穴と書いて盃状穴(はいじょうけつ)と読むのだそうです。江戸時代に流行って、神社の手水鉢に穴があいているのをよく見かけるのだそうです。何を目的としたのか分かっていなくて謎なんだそうです。

栗東の出庭にある出庭神社には鳥居附近に面白い盃状穴があるとのこと。
盃状穴でネット検索したら、いっぱい出てきますよとのことでした。

浜大津でその男性と別れた後考えていたのだが、何かそう言えば見た事あるような気がしてきたのが不思議でした。昨日早速ネット検索して調べてみたら、近くの神社でもあるのではと思い数箇所巡ったが見つかりませんでした。
手水鉢とか石灯篭によく見られるようです。神社参拝の楽しみが増えました。

栗東の出庭には親戚があり、出庭神社はよく知っているので近々にも確認してきます。


関連記事