伊崎寺へ行こう

吉祥

2013年07月17日 08:26



日曜日に近江八幡にある伊崎寺に行ってきました。伊崎寺に前回行ったのはもう3年以上も前のこととなってしまっていました。その時は庫裡の補修工事をやっておられて、土壁をはがして柱がむき出しの状態の時でした。上原阿闍梨さんが、春にも完成しますからまたお越しくださいと云われていたのに訪れていませんでした。
今年栗東の金勝寺に行ったおり、住職さんの気になる一言があり俄然行ってみたくなりました。一人で行ってもよいのですが、3年の間に近所の方と馬が合う人と知り合いになって、一緒に行かないかと声をかけてみると是非連れて行ってほしいとの返事を受けました。

自分の運転で湖岸道路を走ったのですが、野洲のアヤメ浜附近で強烈な雷雨に見舞われました。今まで経験したことのない強い雨で、ワイパーをフル回転させても前が見えないほどで正直恐かった。それでもなんとか伊崎寺の駐車場に着くころには雨の方は小雨になっていて一安心しました。以前ここは未舗装だったはずですが、舗装されていて車も留め易かったです。まだ少し小降りの雨が降っているようなので傘をさして山道のほうに入っていきました。

山道も以前は山肌が露出したところがあったと思うのですが、砂利道となっていて綺麗に整備されていました。二人で無駄話しをしつつ歩いていると、すぐに庫裡の屋根が見えてきました。以前は工事中で足場が組まれていて、周りも解体した資材などが置いてあって見る影もなかったのですが、本当に綺麗になっていました。
受付と書かれたところを覗いてみるとお坊さんらしき人が見えたので、簡単な手土産と言うかお供えを渡して本堂にお参りしたいので堂内に入ってよろしいかと許しを得ました。勿論どうぞよくぞお参りくださいましたと。受付から出ると連れがいないので何処に行ったのかと思いきや、トイレに行っていたようで私の顔を見るなり綺麗なトイレやわぁ~と開口一番。

本堂の扉を開けて厳かに堂内に入ると薄暗くてお不動さんの姿はよく見えない。よく見えないのが良いのであって、ひざまついて御本尊にお参りしてきました。何をお不動さんに御すがりしたかは内緒にしておきます。連れは初見参なので回りをキョロキョロ参籠札が珍しいかったようだ。建物はいつ頃の建築物かと問われた。以前阿闍梨さんに聞いたのだが江戸後期でしょうと教えてもらっていたのでそのように答えておいた。

 

お参りした後、竿飛びと山門を降りて琵琶湖湖岸まで下りていきました。連れは湖岸に出ると琵琶湖とは思えん景色やねぇーと感慨深い様子でした。階段を上って元に戻るとお若い修行僧が護摩木を作っておられました。願を書く護摩木は業者に任せているのだが、火炎を強める為の護摩木を作っているとのことでした。阿闍梨さんは今日は出かけていて不在とのことでしたが、修行僧さんの話しを聞けてよかったです。
伊崎寺といえば毎年8月1日に行われる竿飛びが有名なのですが、若いお坊さんに今年飛ばれるのですかと訊くと、自分は資格がないんですと。何でも当日飛べるのは100日回峰行を満行した僧だけなんだそうです。



伊崎寺は相応和尚が創基した伝えられています。現在3人の修行僧さんと上原阿闍梨さんがお寺をお護りされています。ここは葬式寺でもないし観光寺でもありません。心もってお参りするのは当然なのですが、お坊さんみなさんが暖かく迎えてくれるのが何より嬉しいです。近くの葬式寺には檀家でもないので参るわけには行かないし、観光寺は俗化していて趣きが薄れています。
綺麗になりましたねと言ってもらえるのが一番嬉しいと阿闍梨さんが言う伊崎寺。栗東の金勝寺と共に何度でも行ってみたいお寺さんです。

その魅力は、当日同行願った友人の「エエとこやなぁ~」の連発で、今更私がこれ以上説明することもないでしょうから。


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