とりあえず老杉神社から

吉祥

2013年05月08日 16:31

5日に芦浦観音寺が一般公開されるとのことで、それに合わせて市内在住の皆さんと一日ウォークを楽しんできました。市内のそして近くに住んでいると云いながら、意外にも近くのことをあまり知らないとかで私が案内をかって出ました。
当日下笠町にある弾正公園に集まって、そこから前回のブログ記事で紹介したところを巡り歩きました。天候もよくて大津から特別参加していただいた方もいて有意義なウォークとなりました。

道中で思わない方に出合ったり、思いもよらない所を見せてもらったりで帰宅は予定時間をオーバーしてしまいました。訪れたところは、過去にいずれも当ブログで紹介した所なので、今回は神社等の由緒とかは省略して違った視点から書いてみます。



弾正公園から北に歩いて15分ほどの所に老杉神社があります。ここは元郷社で本殿は重文の指定を受けています。境内に8社ほどの摂社が祀られています。
ここのサンヤレ踊りは国の無形文化財の指定を受けて有名です。3日に祭礼があって毎年踊りか奉納されています。下笠町には現在九つの町内会がありますが、この行政上の町内とは別に8つの座があります。私はこの座には入っていないので詳しいことは知らないのですが、この座ではオコナイであるところのエトエトと言う行事があるそうです。

八つの座にはそれぞれ村の名前がついてあって、細男、獅子の村とかがあるようです。祭りにはこのエトエトの座も関係するようで、祭りが近づくと時々そこの家は何処の村えとか聞いたりします。行政上の町内はお隣さんとは同じ町内なのですが、オコナイでの所属村は隣近所でも違うのがおもしろいですね。

先ほど境内に8社ほど境内に祠があると云いましたが、この8社のうち5社はエトエトの村の社なんだそうです。あとの3社のエトエトの村の社は本殿の中にあると最近知りました。お正月に初詣で参るときは、最初に本殿を参ってその後自分の村の社を参るのが決まりだとか。
エトエトは8つの座が持ちまわりで、その一年のオコナイを務めあげるそうで、その座の最長老の人が神主となって崇められるのだそうです。この最長老の人の事をオトナと呼ぶそうで、長寿社会となった現代では90才台にならないとなれないらしいです。少しは簡素化されたとは聞きますが、オトナとなった当家は大変らしいですよ。



由緒書きにも紹介されていますが、ここの本殿にある蟇股は確かに優美です。ブログを始めた頃、県内の寺社の蟇股の写真を撮ろうと思ったのですが、これだけの蟇股はあまりなくて写真集は断念しました。彫刻といい煌びやかな彩色と云い素人評論家ながら素晴らしいものだと思っています。

老杉神社のあとは穴村のもんやさんと安羅神社を参りました。穴村については次回にて紹介します。


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