背割水路の町近江八幡
昨日は霧雨の中、八幡山城に登ってきました。これは滋賀県の文化財保護課主催の歴史探訪で訪れたものです。八幡山には昔にケーブルで行ったことはあるのですが、歩いてでも登れると聞いていたのでいつかはと思っていたのですがやっと実現しました。
文化財保護課の方と、それに近江八幡市の文化財の方からも説明員で来ていただき、なんとも説明豊富なハイキングでした。ただ惜しむらくは当日の出発時刻の時は小雨で、山上では一応雨はやんでいましたが強い霧で視界がゼロでした。山上からの風景を見たかったのですが残念なことでした。
午前中は山城跡を見学して下山。午後の部では八幡市内を案内していただきました。八幡市内は何度か訪れていて少しばかり知識はあったのですが、背割水路のことは知りませんでした。
城下は縦に12条横に5筋の碁盤の目状に町割りされているのですが、絵図の赤い部分は地質が砂礫層で黄色のところは粘土質な為地下水はカナケつまり鉄分が含んだ水なんだそうです。そこで古くから八幡の町家では飲料水を町の東側から竹管で西側へと送っていたのだそうです。
また地形的には碁盤目状内では高低差が5mもあり、砂礫層の方が高くなっているらしい。そこで必然的に雨水は東側から西側に流れることになり、西側の地域では湿地対策として道路と道路の間に背割水路として排水路を設けているのだとか。
町名については碁盤の目ごとに付けられたものと考えていたのですが、そうではなくてこの背割水路から背割水路までが一つの町名となっていました。
道を西側から東方向に歩いたのですが、東方向が高いのが一目瞭然で分かりましたし、縦道路と縦道路の間には画像に見る背割水路が必ずありました。こうやって歴史に詳しい方からの説明を受けての町歩きは楽しいものです。
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