第2回近江考

吉祥

2009年11月09日 20:44

土曜日に第2回近江考の聴講に南草津に行ってきました。会場に入ると珍しく
若い方がちらほらと見かけるではないか。どうやらこの日の講座は某大学の授業
も兼ねていたのかも知れません。終了後レポートらしきものを書いていました。

前半は県立大学浜端准教授の近江の自然史と題しての話がありました。琵琶湖
の成り立ちと全容、琵琶湖をとりまく森林、水位の変動から漁業一般と続き、
水草における近代の歴史ととにかく幅広い話しでありました。たまたま昨年から
今年にかけて琵琶湖博物館の講座に参加していたので、話しの内容が重複し
ていて私にとっては復習の場でありました。
一年間通っていて少しは頭に残っていたのだなあーと喜んでいます。

後半の部は龍谷短大の窪田教授の「近江商人と宗教倫理」と題しての講話で
した。日本では神社が村の中心であり、鎮守の森は日本の農村風景の象徴的
とも言えるが近江にはそれは当てはまらない。隣県の岐阜に於いては神社数
の方が寺院より多いらしいです。
先生の資料から面白いことをきずいたのだが、県内には3064の寺院があると
されています。京都は3023で大阪は3285、兵庫は3210似たりよったりです
が、1寺院あたりの所帯数つまり檀家数と読み替えていいと思うが滋賀170、
京都356大阪1150兵庫706とありました。近年お寺の経営が苦しいと聞きま
す、この数字をみると檀家の悲鳴が聞こえてきそうです。
私はまだ何処の寺院を菩提寺とするのか決めていませんが、考え込んでしまい
ます。私がいる間は自分で始末すればよいのですが、後世に負担をかけてしま
うのは忍びないです。

横道にそれてしまいましたが、五個荘出身で京都で着物、毛皮、アクセサリー
の会社を経営しておられる近江商人を例に本題の話しとなりました。
近江商人の発祥の地には真宗系寺院が多くあり、御仏の心が商売に生かされて
いるとのことでしたが仏教信仰が近江商人を育てた一翼を握ったかも知れませ
んが、真宗系寺院がそうであるとは言えないと思うのですが。
龍谷大学は本願寺派の大学ですから、多少宣伝が入っているのかも知れません
。最終回は滋賀のスポーツ史があるようで楽しみにしています。


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