2008年04月22日

コウノトリ大豆

朝日新聞の夕刊に「窓」という記事があります。
昨日の記事に「コウノトリの大豆」という興味ある話が掲載されていたので紹介します。

豊岡市の郷公園で500グラムの豆腐が一丁千円で売られていた。目をむく値段だったが話しの種に買った。「コウノトリ大豆」使用とある。塩をふって一口。豆腐だと思うと悔しい値段だが、うまかった。減農薬の大豆でできたこの豆腐、コウノトリが運んできたといっていい。

以下全文紹介することはできないので要約だけ記述すると、農業改良普及センターに関西大豆協会から「コウノトリのいるところで大豆を作ってほしい」と電話があった。農家にあたってみたが大豆はもうからないとつれない返事ばかりであった。なんとか協力的な生産者を見つけ出し大豆栽培にこき゜つけた、そしたらなんと3倍の値がついた。今年は当初の10倍の作付け面積が予定されている。

大豆畑となるところは今菜の花が咲き乱れている。この3月には2羽ひなが誕生した、昨年43年ぶりに自然界で孵化して2年続きの快挙となった。

農薬を嫌うコウノトリの生育地で取れた大豆。それを原料とする豆腐が高値で売れる。偽装食品があふれる昨今食の信用を裏付けてくれるのは、どうやら物言わぬ動物たちのようだ。

僅か500字余りの記事ではあったがいろんなことが頭をよぎった。一見美談のようにみえるこの記事ではあるが、いくら減農薬といえど一丁1000円の豆腐が適正な価格と言えるのだろうか。高く.売れる大豆をみて我も我もと大豆作りに励む人間の悲しい性が見え隠れする。

今、村おこし、町おこしが日本中の合言葉になっている、豊岡のコウノトリについては昨年幾度ともなくTV放映され、数軒の農家が農薬を使わない米作りにたちあがりその輪が広がったそうであります。しかしこの記事だけをみるとコウノトリが悲しんでいるのではないのか。



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