2018年11月24日

イサザ豆

イサザ豆

さかな偏に少と書いて(魦)イサザと読む。なんでも琵琶湖の固有種とかでハゼ科の魚らしい。湖岸で生まれ育った私にとっては懐かしくて、最も身近に感じる琵琶湖産の魚である。近江ではエビ豆という郷土料理があり、今でもスーパーなどで常に販売されているのを見る。子供のころからお袋がこのエビ豆はよく炊いてくれたので好きな一品であり、また最近我流ではあるが自分でも炊いてその味にご満悦だ。
でも、このエビ豆だが食べた人なら誰もが経験すると思うのだが、時折のどにエビの殻が刺さってしまうことがある。子供の時これが嫌だったのかどちらかと云うと魦豆の方が好きだった。

このイサザであるが、今から30年は経つかなぁ~。我が郷でイサザが全く穫れなくなった時期がある。もうその当時では所帯をもっていたので詳しいことはわからないのだが、親父がすごく悩んでいた。と云うのは親父が春祭りの村の長をやっていて、このイサザがいなかったら祭ができないと心配していた。郷の祭りではイサザが海の幸(湖の幸)として、祭壇に供物として献上されるのが伝統となっている。鯉や鮒では代用ができない代物なんだそうだ。苦労して苦労して漁協に頼んで何とか調達してもらったようだ。

昨今イサザを時折見ることができるので何とか絶滅の危機は脱したのであろうか。だとしたらこんなに嬉しいことはない。昨日このイサザが売っていたので早速魦豆を炊いてみた。本来は薄口しょうゆで炊くものだそうだが、自分は濃い口のほうがおいしく感じる。ただやはり見た目の色が悪いのが難点ではあるがね。

イサザ豆

大豆は300gほどで濃口90㏄、酒もほぼ同量できび砂糖に赤のザラメを適宜の勘で。仕上げにみりんを入れて艶をだして完成。しょうゆはいつもの守山産です。


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