2013年05月12日

藤は三大神社だけにあらず



前回からの続きです。
今年の芦浦観音寺の春の一般公開は、本堂の落慶法要があったため5月5日の一日のみでした。本堂も新築されて天候もよかったので、境内は大勢の見学者で大賑わいでした。6日も祭日だったのですからもう一日何とかならなかったのでしょうか。特に今年は今まで見ることできなかった秘仏の十一面観音が、初公開とかで期待して来られた方も多かったと思います。



初めてここを訪れた時は庭木は乱れているは、草はボウボウで正直これが噂に聞く近江正倉院かと思いました。その後レイカ大學の園芸科を卒業された方達が、庭の手入れと雑草の除去をやっておられるそうで随分見栄えもよくなりました。これまで春と秋の公開に合わせて、何度か来たのですが来る度に庭が綺麗になってきたと思います。



あまりの見物客の多いのと時間の都合もあって早々に観音寺はあとにしました。次の目的地は花摘寺跡です。花摘寺は白鳳時代の寺院跡で正式名ではないようです。なんでも地元の方が花摘寺と伝承されてきて、そのまま花摘寺と呼んでいるそうです。場所は下物町という在所にあって、そこの天満宮には今も礎石と塔芯楚に露盤が残されています。
写真の下部に手水鉢が写っていますが、この手水鉢は塔芯楚を刳り貫いて再用したものなんだそうです。それとその後ろ側に穴のあいた巨石があるが五重塔の露盤なんだそうです。この露盤ですがよくわからないのですが、五重塔の最上部の屋根に乗せて法輪を通したものだと、ネットでみましたがそうですかね。

そのことを皆さんに云うと、じゃあ~どうやってこの巨石を屋根の上まで運んだのかと、質問の集中砲火であえなくギブアップ。果たして本当のところこの石の使い道はなんですかね。

 

常盤地区には藤が植わっている神社が三社あります。写真の総社神社に志那神社、そして最も有名かも知れない三大神社。平安時代に編纂された延喜式には栗太郡には8社が載せられています。その一つに意布伎神社とありますが、いぶき神社は市内には現在存在しません。それでこの総社神社がこの意布伎神社ではないかと云われているようですが、志那神社も式内社と名乗っているようで果たしてどちらなんでしょうか。

このあと草津の昭和写真集に載っている志那港跡に行きました。  


Posted by 吉祥 at 00:09Comments(2)近江歴史回廊
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