2017年08月27日

仏さんは何を語る

先々週の18日に訪れた下寺観音さんの事が今も気になっています。観音さんの事はまぁ~良いとして、お堂の裏に置いてあった数々の仏像のことです。少しだけブログに書いておいたのですが、もう少し詳しく書いてみると、、、。

当日は重文指定の聖観音の開扉で、町内の方々が集まってお勤めをされる日でした。今月の初めに地元の方からこの情報をお聞きしたのですが、その時あんたも一緒に参らしてもらいとのことでした。お勤め中に行くのもどうかと思い、聞いていた時間より少し遅れていくと、堂内で男女4人の方がお供えのお下がりを袋に入れておられました。観音さんを参らしてほしいと願うと快く承諾を得ました。

堂内に入れてもらって外陣からお姿ほ拝見したのち、一人の男性に説明を受けると裏側にも仏さんが並んでいるからお参りしておいでとの事。板敷の回廊を進むとまあ~びっくり仰天しました。こんな仏さん見たことない!!。

5、6体あったでしょうか。でも溶けてしまって何とも哀れな姿なんです。一体は王冠のようなものが頭上にみえたので大日さんでは?、もう1対はなんとなく阿弥陀さんではないかと思うのですが?。あとの4体は観音さんかなぁ~それともう3体小さいのが端っこにありました。これは大きさから云って十二神将の内の3体でしょうか。

そのいずれの仏像も腐ってしまったり、虫食いがまぁ~酷いことに、それに阿弥陀さんなんかは足のひざより下がありません。でもよくよく考えてみると元々はかなりのだ背高だったことが分かります。これに台座がつくわけですからご本尊だったかも知れないですね。いずれの仏像もかなりの大きさだったので、もしこれが安置されていたお寺と云うとかなりの大寺だったんやろうね。あまりの姿に言葉も失って戻ると先ほどの男性が、昔地面に埋めてっきよったらしいわ。そして掘り起こしよったからあんなひどいことになったるんやわ。掘り起こしたっていつ頃ですかと問うと、そんな事知らんし、分からんわなわしが子供の頃からそうやって聞いとるだやわなぁ~。

仏像を埋めとく話よく聞きますね。
信長の戦禍から仏像を護るためだとか?。信長って仏さん燃やしますかね。

ここの下寺観音は近くの常教寺と云うお寺の所蔵です。常教寺は今は浄土真宗の仏光寺派で、この日のお勤めも常教寺からお住職さんが来てお教をあげて帰られたそうなんです。真宗は本堂には阿弥陀さん以外の仏像は置けないとか聞いたりするのですが、もしそうだとするならこの観音さんにしてもあの裏側に置いてあった仏像もこれが原因なのかなぁ~と思ったりしています。


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この記事へのコメント
興味をそそられるお話です。
その仏さまたちのこと、ちょっと留意しておきます。
Posted by sho惑星sho惑星 at 2017年09月03日 00:31
sho惑星さんへ。
まぁ~見るも哀れな姿でショックを受けました。もし無傷ならすべて文化財の指定を受けるような仏像ばかりで残念なことです。

高月の渡岸寺の十一面観音も本堂ではなくて、お堂を建てて安置されているようですし、、どうなんでしょう。
元は天台さんのお寺だったようですし、やはり改宗したときに阿弥陀さん以外はおけなかったのですかね。これはあくまでも私の推測にすぎませんが。
Posted by 吉祥 at 2017年09月03日 08:34
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