2021年02月07日

嘘で固められた地域の歴史(椿井文書)

先日ヤフーニュースを見ていたらオヤッと思えるタイトルがあった。「歴史がうそだった困惑する町」、当然のごとくクリックして開けてみた。ああこれか、椿井文書(つばいもんじょ)で滋賀県湖南市菩提寺のまちづくり協議会のことが紹介されていた。

椿井文書のことは私のブログで過去ふれたことがあります。椿井政隆は京都の木津出身で、江戸中期から後半にかけての人物らしいがヤフーニュースでは国文学者となっている。以前私が調べたのでは興福寺の事務方をやっていたとかありましたが国文学者とは?。この椿井なる人物は京都(今で云うならJR奈良線の沿線の市町村)、滋賀の湖南から湖東、湖北にかけての地域の神社仏閣の文書、古絵図を大量に残しています。江戸後期の今なら文献とも云える資料なのである面貴重な資料であるかも知れません。

所が私も3年程前にこのことを知ったのですが、この椿井文書なるものは偽史であり偽書であるとのことなんです。私も最初はそんな馬鹿なと思っていました。と云うのは私が住んでいる地域にも、この椿井なる男が書いた絵図がお寺に残っており、草津市史の第1巻に絵図とともに紹介されているからです。冒頭に書いた菩提寺には室町時代に描かれた地域のふるさと絵図を、椿井が江戸時代に模写したものが残っていてそれが現在湖南市の指定文化財とされています。菩提寺の地域の方は、我がふるさとと云うことでこの絵図のモニュメントをまちづくりセンターの資料館に展示されているのだそうです。

嘘で固められた地域の歴史(椿井文書)

昨年の3月中公新書から馬部隆弘著「椿井文書 日本最大級の偽文書」と題して本が出版されました。そして上記の菩提寺のことがこの本に紹介されています。要するに古絵図は偽物の歴史だと云うのです。なぜならその証拠がいくつかあるようですが最も分かりやすいのが、制作月日、明応元年4月25日とあります。室町時代の明応元年に書かれた絵図を忠実に模写しましたよ云う事らしいです。ところがこの明応元年4月25日と云う日はないらしいです。なぜなら明応元年は7月19日から始まるんやって。

著者の馬部先生、現在大阪大谷大学の准教授らしいです。昔、向日町の教育委員会におられてたのですが退職されて大学の先生になっておられるんやね。この椿井文書の解明と云うか、15年間かかって膨大な偽史の研究をされているようです。ヤフーニュースに載っていた新書図書館にありましたので、早速借りてきました。

椿井政隆の餌食になつている町は菩提寺だけではありませんよ、県内一円にひろがっています。あなたが住む町の歴史もひよっとしたら怪しいですよ。私の町内もひどい話ですわ、またいつか話しますね。そうそうこの本には菩提寺の他に米原市の筑摩、世継の七夕歴史のことも書いてあるようです。



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