2007年07月12日

人間国宝

先々週のことですが会社帰り、とある某古本屋さんの前を通りました。実は古本屋さん今だかつて入ったことがありません、ところがこの日どうしたことか足が自然と店の中に吸い込まれました。

山のように積まれた本の中から仏像の本を発見、ペラペラと頁捲りましたが本は少し赤茶けているし元に戻しました。あえて買うような本でもないし、ということで帰りかけたのですが何か先ほどの本が気になりました。もう一度手に取ってみました大した値段でもないし、読むに値しなければ捨てればということで、結局この本入れて三冊買ってしまいました。

さて家に帰って前述の本「仏像を彫る」ある京仏師の回想、著者松久朋琳を開けて見たら表紙の裏にサインと落款がありました。

松久朋琳(人間国宝)1901~1987年慶派の流れを受け継ぐ京仏師。




四天王寺大仏師
身延山久遠寺大仏師
比叡山延暦寺大仏師、法橋

大仏師とは仏師の最高峰に与えられる称号、法橋とはお坊さんの官職で僧正、僧都、律師、法印、法眼、法橋となり僧侶でない仏師がこの称号を比叡山から頂くのは異例でもあります。

ところでこの朋琳大仏師は子息の宗琳とともに幾多の書籍を出されています。その子息宗琳も大仏師で平成四年にお亡くなりなられました。この本の内容は俗にいうエッセーで昭和50年に発行されたものですが今読んで見ても何の違和感もありません。ぜひとも皆さん一読を言いたいのですが、かなりの希少価値だそうです。大切に保存します。



表紙裏にサインがありました。

四天王寺 大仏師 朋琳 印  


Posted by 吉祥 at 19:29Comments(2)近江歴史回廊
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