2007年07月28日

富川不動磨崖仏



今日大津市の大石富川にある富川不動磨崖仏を参ってきました。
巨岩に中央に阿弥陀仏左右の脇侍には観音と勢至菩薩が彫られており、左下には不動明王が阿弥陀仏わ見るかのごとく彫られています。

この磨崖仏の近くに715年に岩屋不動院明王堂を義淵によって開山とあります。義淵は東大寺大僧正良弁の師匠だったはずです。石山寺を開いたのは良弁ですからこの明王堂まだ古いということになるわけですね。

 

中央にこの阿弥陀如来が彫りこまれています。右側に岩の亀裂があり右耳から右の肩付近は雨が浸み込んでいくのかやや赤く変色しており、つねに耳から耳垂れをだしているように見えるところから
ここの磨崖仏には「耳だれ不動」の呼び名があります。



岩の向かって右には観音菩薩が。



左側には勢至菩薩が彫りこまれています。











不動明王が線刻されていますが、少し摩滅していて全体像がよくわかりませんでした。しかし刀剣ははっきりとみてとれお不動さんとわかりました。

   

五輪塔に何か書いていましたが判読不明でした。右側の写真の中程の岩肌には応安2年(1369年)
と刻銘がありますが、この像が彫られたときではなく後ほど刻銘されたものだそうです。磨崖仏は鎌倉後期の作だそうです。



錐が大量に奉納されていました、これはこの磨崖仏前述の通り耳の病気にご利益があるそうで、耳の病気の人はこの磨崖仏を拝みそなえてある錐をもちかえり、耳を突くまねをして全快になれば新しい錐をもってお礼参りに来るのそうであります。

この山中にとてつもなく大きな磨崖仏を初めてみて、おどろきました。今日は不動さんの日だそうで何組か山中にはいってこられました。私も時間十分にかけてお参りしてきました。  


Posted by 吉祥 at 16:35Comments(4)近江歴史回廊
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