2007年10月16日
近江歴史回廊大学

先日近江歴史回廊大学に行って来ました
一時限は安土城考古博物館の大橋信弥先生による近江の歴史「原始・古代」でした。今年は第26代天皇継体天皇即位1500年ということで、継体天皇の話を中心に講義がありました。
継体天皇ついては謎の部分というか不明な点が多々あるようですが、高島市の豪族三尾君(豪族名の君とは、天皇との血筋があるかたで、臣は中央の豪族とかかわりがあることだそうです)の生まれで福井の丸岡で育ったそうです。
継体天皇は応神天皇の五世であり、武烈天皇に嫡子いなかったため又近縁においてもみあたらなかった為、三尾君から天皇が誕生したそうです。しかし応神天皇は15代天皇で武烈天皇は25代ですから、その間に8人もの天皇が在籍しておられたのですから何故という疑問を感じました。
二時限は立命館大学川嶋文学部教授の近江の歴史「中世」の講義を受けました。
近江の猿楽を詳しくしていただきました。猿楽は今の能・狂言の源流をなすものであり、大和猿楽、摂津猿楽、丹波猿楽、近江猿楽などかありました。なかでも近江猿楽の日吉座の犬王道阿弥はその力量が優れ、京都鹿苑寺で足利義満に芸を披露し大和猿楽の世阿弥もしのぐ芸の持ち主であったとされています。
当時は巨大な勢力を持つ比叡山の保護下で今で言う芸能社的な運営がなされていましたが、荘園の減少に伴い衰退していき又芸の研鑽を怠ったため衰退とともに、京都猿楽に吸収されていきました。
当時近江にはこの日吉座の他に長浜に二座、敏満寺(今の多賀)、八日市にもありました。以上2講座共昨年に続いての講義内容でしたが再度聞くことによりより深く理解を得ることが出来ました。
Posted by 吉祥 at 16:58│Comments(2)
│近江歴史回廊
この記事へのコメント
近江歴史回廊大学での講義を拝見しました。大橋先生の「古代」で、継体天皇について話されていますが、この天皇は吉祥さんが書かれているように謎の部分が多いですね。高島市の豪族三尾君の生まれとは知りませんでした。川嶋先生の「近世」で、猿楽の話は昨年の講義を思い起こしました。でも新鮮味を持って読ませていただきました。
Posted by 湖鳩庵 at 2007年10月17日 09:53
継体天皇が滋賀県出身とは知らなかったです、最初なんで滋賀県から天皇が出たんか理解できませんでした。
古事記がこの時代の記載が紛失というのか無かったというのか、残念なことであるが不明というの聞いたことがありますが、そうなんですか。
川嶋先生の話は昨年とまったく同じでしたがすでに昨年の内容忘れている部分が多くて、歳がいくと覚えるのが遅くて忘れるのが早くなってどうすることも出来ません。
古事記がこの時代の記載が紛失というのか無かったというのか、残念なことであるが不明というの聞いたことがありますが、そうなんですか。
川嶋先生の話は昨年とまったく同じでしたがすでに昨年の内容忘れている部分が多くて、歳がいくと覚えるのが遅くて忘れるのが早くなってどうすることも出来ません。
Posted by 吉祥 at 2007年10月17日 12:37