2013年07月17日

伊崎寺へ行こう

伊崎寺へ行こう

日曜日に近江八幡にある伊崎寺に行ってきました。伊崎寺に前回行ったのはもう3年以上も前のこととなってしまっていました。その時は庫裡の補修工事をやっておられて、土壁をはがして柱がむき出しの状態の時でした。上原阿闍梨さんが、春にも完成しますからまたお越しくださいと云われていたのに訪れていませんでした。
今年栗東の金勝寺に行ったおり、住職さんの気になる一言があり俄然行ってみたくなりました。一人で行ってもよいのですが、3年の間に近所の方と馬が合う人と知り合いになって、一緒に行かないかと声をかけてみると是非連れて行ってほしいとの返事を受けました。

自分の運転で湖岸道路を走ったのですが、野洲のアヤメ浜附近で強烈な雷雨に見舞われました。今まで経験したことのない強い雨で、ワイパーをフル回転させても前が見えないほどで正直恐かった。それでもなんとか伊崎寺の駐車場に着くころには雨の方は小雨になっていて一安心しました。以前ここは未舗装だったはずですが、舗装されていて車も留め易かったです。まだ少し小降りの雨が降っているようなので傘をさして山道のほうに入っていきました。

山道も以前は山肌が露出したところがあったと思うのですが、砂利道となっていて綺麗に整備されていました。二人で無駄話しをしつつ歩いていると、すぐに庫裡の屋根が見えてきました。以前は工事中で足場が組まれていて、周りも解体した資材などが置いてあって見る影もなかったのですが、本当に綺麗になっていました。
受付と書かれたところを覗いてみるとお坊さんらしき人が見えたので、簡単な手土産と言うかお供えを渡して本堂にお参りしたいので堂内に入ってよろしいかと許しを得ました。勿論どうぞよくぞお参りくださいましたと。受付から出ると連れがいないので何処に行ったのかと思いきや、トイレに行っていたようで私の顔を見るなり綺麗なトイレやわぁ~と開口一番。

本堂の扉を開けて厳かに堂内に入ると薄暗くてお不動さんの姿はよく見えない。よく見えないのが良いのであって、ひざまついて御本尊にお参りしてきました。何をお不動さんに御すがりしたかは内緒にしておきます。連れは初見参なので回りをキョロキョロ参籠札が珍しいかったようだ。建物はいつ頃の建築物かと問われた。以前阿闍梨さんに聞いたのだが江戸後期でしょうと教えてもらっていたのでそのように答えておいた。

伊崎寺へ行こう 伊崎寺へ行こう

お参りした後、竿飛びと山門を降りて琵琶湖湖岸まで下りていきました。連れは湖岸に出ると琵琶湖とは思えん景色やねぇーと感慨深い様子でした。階段を上って元に戻るとお若い修行僧が護摩木を作っておられました。願を書く護摩木は業者に任せているのだが、火炎を強める為の護摩木を作っているとのことでした。阿闍梨さんは今日は出かけていて不在とのことでしたが、修行僧さんの話しを聞けてよかったです。
伊崎寺といえば毎年8月1日に行われる竿飛びが有名なのですが、若いお坊さんに今年飛ばれるのですかと訊くと、自分は資格がないんですと。何でも当日飛べるのは100日回峰行を満行した僧だけなんだそうです。

伊崎寺へ行こう

伊崎寺は相応和尚が創基した伝えられています。現在3人の修行僧さんと上原阿闍梨さんがお寺をお護りされています。ここは葬式寺でもないし観光寺でもありません。心もってお参りするのは当然なのですが、お坊さんみなさんが暖かく迎えてくれるのが何より嬉しいです。近くの葬式寺には檀家でもないので参るわけには行かないし、観光寺は俗化していて趣きが薄れています。
綺麗になりましたねと言ってもらえるのが一番嬉しいと阿闍梨さんが言う伊崎寺。栗東の金勝寺と共に何度でも行ってみたいお寺さんです。

その魅力は、当日同行願った友人の「エエとこやなぁ~」の連発で、今更私がこれ以上説明することもないでしょうから。


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この記事へのコメント
行きまーす!!
まだ行ったことないので、是非行きたいです。突然訪問しても大丈夫でしょうか。

有名な竿飛び‥あんなに太いのに、先の方へいくととても揺れて怖いのだと、体験者から聞きました。
Posted by sho惑星 at 2013年07月17日 13:31
sho惑星さんへ。
伊崎寺はひらかれたお寺なので、いつ誰が行こうと温かく迎えてくださると思います。ましてsho惑星さんなら歓迎されることでしょう。今の上原阿闍梨さんが着任されるまでは、兼務の住職さんで本堂がいつ開いているのかはっきりしなかったようですが、今は阿闍梨さんの他若い修行僧が3人もおられるようなのでいつ行っても大丈夫だと思います。

ただ不定期なのですが、PM一時からい護摩焚きの日があって本堂でもって護摩供養があります。信者さんも集まって般若心経を唱えられますから、その間はお参りできないかも知れません。時間は概ね1時間ほどだと思います。その後阿闍梨さんを囲んでのお話があるみたいです。この護摩供も信者でなくても誰でも参加することができます。

知らなかったのですが、大河ドラマのお江でロケ地だったそうです。

護摩木を作っていたお坊さんに聞いたのですが、光永圓道阿闍梨さんの後に千日回峰行者さんは出ませんねと聞いたら、おられますよ来年500日目だと思うとのことでした。と言うことは3年後が堂入りと言うことなるのでしょうか。釜張とか云うお坊さんらしいです。

行かれるのはいいのですが、ただ薄暗い山道を20分ほど歩くことになります。滅多なことはないと思いますが心配します。
いつ行かれるのですか?。何度でも行きたいお寺なので私も同行したいものです。

竿の長さは13mで湖面までの高さは7mなんだそうです。目線はプラス自分の身長分がありますから3階の窓から飛び降りる感じでしょうか。

伊崎寺については、カテゴリーに伊崎寺として過去記事を収録しております。今回含めて5回記事にしていますので宜しければ見てください。
Posted by 吉祥吉祥 at 2013年07月18日 07:40
to 吉祥さん

護摩焚きもこっそり柱の陰から覗いてみたい‥
修験のお寺はなんともいえない雰囲気がありますね。
竿の方は湖周道路から遠目に見えますよね。

ところで大正時代の女学生‥竹久夢二の女性の絵、といえばわかりやすかったかもしれませんね。
わたしの持ってる銘仙は、戦前?くらいの普段着だった古着です。でも現代にはない色めや柄が大好きで、たまに着たりします。堅苦しい着物はいやで、普段着としてたのしみたくって。
Posted by sho惑星 at 2013年07月18日 19:02
sho惑星さんへ。
こんなことやったら護摩供の日をメモしてくるべきでした。毎月7日ほど護摩焚きがあるようです。阿闍梨さんの行事の合間を縫って行われるので定期的ではないようです。開催日は本堂に掲示してあります。護摩焚きは誰でも参加することができるので、こっそりと覗かなくても信者さんといっしょにお参りすることができます。
ただ護摩焚きが始まると一般客でお寺に参ると、堂内はあまりにも厳粛なのでお不動さんに手を合わせるのは気が引けるかも知れません。

ここは修験と云うのか密教で独特の雰囲気があります。密教とは秘密の仏教とかでよくわからんです。阿闍梨さんも忍者のように手を合わせて、印を結ぶといって手を回転したりされますが何を表しているのでしょうか。

竿が湖岸から見えますかね。大津、草津方面から湖岸道路を彦根方面に走って、大中の干拓地の直線道路を琵琶湖向いて走ります。やがて突き当たりますが90度に右折すると彦根方面へ。
その突き当たりにコンビ二があると思います。ここから確かに伊崎寺の岬は見えますが竿まで見えるでしょうか。

伊崎寺へはこの突き当たりを左へ行くと、早崎漁港から国民休暇村を経て長命寺の門前に行けます。伊崎寺は左に曲がって200mほどの所に駐車場があって、そこから山に入っていきます。

竹久夢ニ、大正ロマンですよね。昔、会社の慰安旅行で岡山の牛窓に旅行にいきました。あそこには夢ニの生家だったか、あったと思うのですが殆ど忘れてしまいました。絵の方も掲示されていましたが、何ともやるせない顔の表情が印象的です。
着物の柄までしっかりと見ていなくて思いつきません。一度ネットで調べてみます。
着物姿が良く似合うsho惑星さんですから、銘仙の和服きっとお似合いだと思います。
Posted by 吉祥吉祥 at 2013年07月19日 07:35
それはそれは恐縮です。

伊崎の竿は夢で見たんでしょうか‥
沖島の定期船はそんな航路じゃないですものね。

金勝寺にしても、俗世から離れた雰囲気があり、魅力的なお寺がまだまだたくさんあるんですね。
吉祥さんの案内を拝読していると、なんだかワクワクしてきました♪
Posted by sho惑星 at 2013年07月20日 01:58
sho惑星さんへ。
前回のコメントの道案内中で、早崎漁港とあるのは堀切新港の間違いです。すみません。
沖ノ島への定期船はこの堀切新港から出ているのですよね。沖ノ島にはまだ行ったことないので分からないのですが、この港から舟に乗ったとしても竿は見えるかなぁ~。

金勝寺は今年の春に仲間と狛坂磨崖仏に行ったおり寄りました。以前は無住の寺でしたが、現在元教員だったという住職さんがおられました。このお坊さんと言うか先生ですが、なかなか面白いお方で友達と近々にももう一度お参りしてこようと約束しています。

伊崎寺の記事の余話ですが(笑)。
当日受付でお供えを渡して本堂に入りました。護摩木に願い事を書いて、志納料を納めたらクリアーファイルが置いてあるのを見ました。フアィルには伊崎寺と書いてあって、ペラペラとめくってみると伊崎寺をネットで紹介された記事などが印刷されてフアィルされていました。
俺のブログ記事もあるんと違うとか云って見ていると、でたー私のブログが。過去4回の記事が丁寧に印刷されていました。これには嬉し恥ずかしいやら。修行僧さんに聞いたら、信者さんがこんなん載っていたでと言って持ってこられたそうです。

伊崎寺は阿闍梨さんが住職で気さくな人で、気軽に話しかけることができます。行かれたときに阿闍梨さんがおられると尚良いのですが。
それでは気を付けて行ってらっしゃ~い。
Posted by 吉祥吉祥 at 2013年07月20日 08:03
おはようございます

伊崎寺のブログ何回か拝見させて頂き、前回は修理中の内容だったと思います
綺麗になった伊崎寺へ是非お参りに伺わなくてはと思っています。

吉祥さんの分かり易い内容と、お二人のコメントでその様子を知ることが出来ました。
竿飛びもに資格がいる事も知りませんでした。
いろいろ詳しく有り難うございました。
Posted by パルパル at 2013年07月20日 11:14
パルさんへ。
庫裡は新築ではなくて改築をされたんだと思います。前回行った時は骨組みがむき出しになっていました。新築と変わらないほど費用がかかったのとちがいますかね。
トイレなんかびっくりするほど綺麗です。スケッチ仲間と一度行かれてはいかがですか。
本堂をスケッチするもよし、湖岸側から山門を描いても面白いと思います。山門附近から見た唐波風の玄関も魅力があります。

竿飛びですが新聞等には修行僧と紹介されていますので、伊崎寺の修行僧も飛ぶものだと思っていました。資格と言うか厳しい修行を終えた僧侶だけが飛ぶことができるようです。

お二人と言うのはsho惑星さんとのことでしょうか。なんか行く気満々のようです。パワー溢れる方ですね。感心しますわ。
Posted by 吉祥吉祥 at 2013年07月20日 16:29
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